『安心レシピでいただきます!』

副題?は『潰瘍性大腸炎クローン病の人のためのおいしいレシピ125』となっています。初版が平成13年ですから、もうこの本が出て8年も経つんですね。

構成としては…
最初に、「1.炎症性腸疾患とは」ということで13ページ。次に「緩解期におすすめのレシピ」ということで、主食、おかずとデザート、毎日の献立の3章に分けて84ページほど。次に「5.症状が悪いときの食事」ということで16ページ。Q&Aが3ページほど…となっています。

P.16の見開きに「食品の選び方」という一覧表が載っていて、比較的安全な食品や控えたほうがよい食品が分類されています。なぜ控えたほうがいいのか?という理由が(短いメモですが)載っていたのがありがたかったです。なにせ「これは食べていいのか?」ということの判断基準が少なかったですから。

副題どおり125のレシピが載っています。脂肪分は全く使わない!っていうんではなくて、使うところには使う感じ。その代わりちゃんと1人前あたりの脂肪分などが載っています。まえがきにもあるように、治療目的の栄養成分よりも、おいしさ、楽しさ(レシピ本を見る楽しさ)をより優先したとのことです。写真もおいしそうです。

私はこの本を買うよりも前にノンオイル系のレシピ本を持っていたので、むしろ油を調理に使うのに驚いたぐらいですが、この本でも駆使されている油を減らすためのテクニックは重要です。この本まんまではなく他のレシピ本と見比べて折衷した作り方で作ることが多かったので、このレシピがどう、と言えるものはあまりなかったりしますが、「えびと白身魚の和風焼売」とか「たらこ豆腐」「グリーンポタージュ」などはおいしかった。特に、たらこ豆腐は簡単だったのでしばらくハマりましたw

クローン病の食事制限をしようという人が最初に1冊レシピ本を買うならこの本がよいのではないでしょうか。前述の一覧表も載ってるし、揚げ物風なおかずの作り方も載っています(から揚げ風とかカツ風とか)。他のノンオイル系レシピ本を持ってる人でも、一覧表は役に立つと思います。一覧表だけ欲しい場合は、図書館でコピーできれば一番いいですかね(笑)。

安心レシピでいただきます!―潰瘍性大腸炎・クローン病の人のためのおいしいレシピ125

安心レシピでいただきます!―潰瘍性大腸炎・クローン病の人のためのおいしいレシピ125