3.『クローン病ってどんな病気』
監修は下山孝氏(兵庫医大教授)。編集や執筆も主に兵庫医大の先生方と兵庫IBD友の会の方々。初版発行は1998年12月。既に10年以上経ってしまいましたね。
大きな構成としては…
1章から10章まで50ページほどが「クローン病という病気の概念」について。クローン病の歴史から始まり具体的な検査や治療方法までの解説です。11章12章が「食事指導・献立および入院治療から通院治療にかけての問題点」で40ページほど。13章は「クローン病に関するQ&A」。兵庫IBD友の会からの質問に、JFCCの先生方が回答する形式となっています。これが50ページほど。最後に兵庫IBD友の会の方々から、会や患者ネットワークについて解説、また闘病記などが20ページほど載っています。
今改めてざっと読み直してみました。まだ情報が少なかった当時はありがたい本だったなと思います。例えば、検査方法や治療方法について多少の写真入りで書かれていたり、ストーマ(人工肛門)のケアがイラスト入りで書かれていたり。また、実際の患者さんからのQ&Aに大きな紙面が取られていたり。
ただ、今現在はと言えば、かなりの量の情報をインターネットで得ることができます。そう考えれば、今お金を出して買ってまで読むことはないかな…と思います。ネットで調べるのが嫌な場合や、情報を網羅した書籍を1冊持っていたい場合は別ですが…。
今さら買うまでのことはない、と思うとはいえ、一読する価値のある本です。まずは、地元の図書館にあるかどうか調べてみるのをお勧めします。…といったところでしょうか。
- 作者: 下山孝,里見匡迪,福田能啓
- 出版社/メーカー: 診断と治療社
- 発売日: 1998/12
- メディア: 単行本
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